鈴木のりたけさん、子ども3人が不登校 ハッピーな気持ちになるまで

鈴木のりたけさん、子ども3人が不登校 ハッピーな気持ちになるまで

 

鈴木のりたけさん、子ども3人が不登校 ハッピーな気持ちになるまで(朝日新聞)

朝日新聞
鈴木のりたけさん、子ども3人が不登校 ハッピーな気持ちになるまで

絵本作家の鈴木のりたけさん=2025年8月20日、千葉市稲毛区、内田光撮影

 「大ピンチずかん」シリーズなどで知られる絵本作家の鈴木のりたけさん(50)には高校2年の長女、中学2年の長男、小学6年の次男がいます。3人とも不登校を経験し、あることに気づいたと言います。 鈴木のりたけさん、不登校「あなたのせいじゃない」     ◇  長女が小2で不登校になった時は、思い悩みました。長女はどんどん無口になりましたが、フリースクールに行き始めたら、笑うようになった。長男と次男もフリースクールに通っています。  長女が小6の時、「勉強したい」と言い出して個別指導塾に通い始めました。フリースクールで社会性を身につけ、勉強は個別指導で追いつく態勢ができてから、子どもたちをハッピーな気持ちで見られるようになった気がします。  ここに行き着くまで時間がかかりました。でも、人生80年ですよ。子どもや僕が悩んでいたのは、そのうちのたかだか4、5年です。  僕は絵本を通じて、世の中は、汗水垂らして付き合うだけの価値のある、愛にあふれた世界ですよ、と伝えたい。勉強する下地として、面白い世の中と向き合いたい、という気持ちを持つことが必要だと思っています。そのためには、やりたいことをやれる環境や、興味があることに費やせる時間、見守る大人が必要だと思うんです。好きなことが分からない時は、待つ。  でも、今の社会のシステムでできるかというと、難しいですよね。小1になったとたん、集団生活が始まる。幼稚園までは自由で、先生が同じ目線に立ってくれたのに。  不登校は社会の問題で、社会にある価値観やシステムを変える必要があると感じます。お母さんやお父さんも、自責の念にかられることはありません。  子どもたちには、こう伝えたいです。「原因はあなたがどうしようもないことが多いし、あなたのせいじゃないことを大人は分かっている。だから『病むな』」と。(本間ほのみ)  すずき・のりたけ 1975年浜松市生まれ。大学卒業後、JR東海やグラフィックデザイナーを経て絵本作家。作品に「大ピンチずかん」(小学館)、「しごとば」(ブロンズ新社)など。 ■主な相談先 【よりそいホットラインチャット】 https://comarigoto.jp/ リアルタイムは午後4~10時 【あなたのいばしょ】 https://talkme.jp/ 24時間受け付け 【#いのちSOS】 0120・061・338 24時間受け付け

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