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トランプ大統領が打ち出した相互関税ですが、発動からわずか半日で一時停止が発表されました。ただ、中国だけはその対象外とされ、米中の貿易戦争は激しさを増しています。 【写真を見る】チキンレースの様相も…米中で“関税戦争”激化 トランプ関税13時間で停止も中国は対象外に【サンデーモーニング】 ■政権内部の瓦解も…広がる“トランプ関税”の余波 4月10日、トランプ氏のキャッチコピーを載せた帽子の画像をSNSに投稿したのは、中国外務省の報道官。 中国製のタグがつけられ、関税への皮肉なのか、値上げされています。 “トランプ関税”の経済への影響が懸念され、株価も乱高下。それでもこの人は... トランプ大統領 「(株価の)下落は望まないが、治療のためには、時には薬が必要だ」 ただ、トランプ政権内でも不協和音が... イーロン・マスク氏 「最終的に、欧州と米国が関税ゼロの状況に移行するよう、合意できるのが望ましい」 異議を唱えたのは、マスク氏。これに関税政策を推し進める、大統領上級顧問のナバロ氏が噛みつきます。 ナバロ 大統領上級顧問 「彼は自動車メーカーではなく、組み立て業者だ」 マスク氏のテスラ社が、輸入部品に依存していると批判したのです。対するマスク氏は... マスク氏 「ナバロ氏は、本当にバカ」 などと、応戦する事態に。 そんな中でも、トランプ氏は意気軒昂。関税をかけた相手国を揶揄し、優位な立場をアピールします。 トランプ大統領 「彼らは次々に電話をかけてきて、私の尻にキスをしている。死ぬほど私と取引をしたがっているんだ。『どうか取引を成立させてください、何でもしますから』ってね」 ところが4月9日、突然、トランプ氏は「相互関税の90日間停止」を宣言したのです。 記者 「関税の停止はないと言っていたのに、停止を発表した。あなたの言葉をどう信じればいいのか」 トランプ大統領 「そういう問題ではない、柔軟さが必要なんだ。『壁を突き破って進む』と言っても、実際には突破できないこともあるんだ」 急転直下の決断の背景に、何があったのでしょうか。 ■そして米中貿易戦争へ…“チキンレース”の行方は “相互関税”を発動した4月9日、大統領執務室でベッセント財務長官、ラトニック商務長官と対応を協議したトランプ氏。
CNNによると、この場でベッセント氏が国債価格が暴落する懸念を伝え、トランプ氏に方針転換を促したというのです。 トランプ大統領 「(国債の)債券市場は私も注視していたが、とても難しい。昨夜はみんな、不安を感じているように見えた」 ベッセント長官は、想定内であったかのようにトランプ氏をフォローします。 ベッセント財務長官 「これはトランプ氏の当初からの戦略だ。中国を不利な立場に追い込んだとも言える」 今回唯一、関税の停止対象から外し、応酬が激化している相手が、中国です。 アメリカ レビット報道官 「アメリカは殴られたら、より強く殴り返す」 これまでに中国に対しては、145%の関税を宣言。中国もアメリカに対し、125%を突きつけました。 そして中国政府は、アメリカがさらに関税を引き上げても、これ以上は「相手にしない」方針も示しました。 中国国民 「どっちが先に倒れるのか、勝負だね」 「中国も世界2位の経済力があるし、途上国とはいえそれなりに強いから。対抗しないとアメリカに好き放題される」 チキンレースの様相を呈する関税戦争は、どこへ向かうのでしょうか。
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